B型肝炎訴訟は自分でできるのか

前項で説明しました様にB型肝炎訴訟の代理人を弁護士に依頼した場合、弁護士費用は成功報酬で給付金の6%~15%と非常に大きな割合を占めています。

例えば、死亡・肝がん・肝硬変(重度)の場合の給付金は3,600万円+弁護士費用144万円の合計3,744万円ですから、弁護士費用は給付金の6%~15%の216万円~540万円と非常に大きな金額になります。

したがって、「弁護士費用を節約して提訴は自分1人でできないのか」と考える人がいても何の不思議はありません。

ここでは、提訴を自分1人で行えるか否かを検証してみたいと思います。

9411ca2778db172bfd5903f0c066144a_s

法的には代理人を選任しなくてもよい

我が国の民事訴訟法は本人訴訟主義を明確に規定しています。

訴訟は自分1人でも可能

つまり、原告が自ら訴訟行為を行うことが認められており、弁護士を訴訟代理人に選任するか否かは原告の自由であるということです。

これを民事訴訟法では本人訴訟主義と言い、法的には代理人を選任しなくてもよいことが明確です。

例外を除き代理人は弁護士へ

一方で、原告が訴訟代理人を選任する場合には他の法令に基づく場合を除き、厳格な国家試験を経て専門的知識を有することを認められた弁護士を選任しなければならないと規定しています。(民事訴訟法54条1項本文)

ただし、簡易裁判所においては係争利益が小さく弁護士代理の原則を貫くと費用倒れになる場合があるとの理由で、裁判所の許可を得て弁護士でない司法書士が訴訟代理人になることができます。

また、特許庁の審決に対する訴え等については弁理士も訴訟代理人になることができます。

つまり、訴訟代理人を選任するか否かは原告の自由ですから、訴訟代理人を選任しないで自分1人で提訴してもよいのです。

一方で、訴訟代理人を選任する場合には、一部の例外を除き弁護士を訴訟代理人に選任しなければなりません。

 

B型肝炎訴訟に於ける訴訟代理人の役割

B型肝炎訴訟に於いては法律の解釈や証拠について、原告と被告の代理人である弁護士が法廷闘争を繰り広げることは非常に稀です。

また、B型肝炎訴訟和解「基本合意書」と「B型肝炎特別措置法」で和解の大枠は決められていますので、給付金の金額などを原告と被告の代理人である弁護士が争うことも少ない訳ですね。

それでは、B型肝炎訴訟に於いて訴訟代理人が果たしている役割は何でしょうか?

提訴できるか否かの見極め

B型肝炎訴訟に於ける訴訟代理人の役割の1つ目は、原告が提訴できるか否かの見極めです。

つまり、提訴の最低条件である3つの要件を含めて、原告が和解の対象に成り得るのか否かを見極めなければなりません。

裁判所提出書類や証拠書類の準備

また、訴訟代理人の役割の2つ目は提訴のための裁判所提出書類や証拠書類の準備です。

つまり、裁判所提出書類は勿論のこと、過去に遡ってカルテや検査結果などの証拠書類を原告に準備して貰うことが重要な役割です。

そして、役割の3つ目は和解を勝ち取ることに他なりません。

 

B型肝炎訴訟の提訴を自分1人で行うとすると

現実的にB型肝炎訴訟の提訴を自分1人で行うことはできるのでしょうか?

提訴を1人でやるのは難しい

私がB型肝炎訴訟和解の経験者として言えることは、提訴を自分1人で行うことは非常に難しいということです。

私の場合は提訴の最低条件である3つの要件は全て満たしていました。

しかしながら、幼児期の集団予防接種で感染した後にB型肝炎を発症するまで数十年を要していたことや、最初に発症して入院した病院が無くなっていたことなどで証拠書類の準備に手間取りました。

ですので、振り返ると弁護士の指示が全く無い中で証拠書類を準備することは、非常に難しいと感じます。

しかも、私は弁護士言われた書類を手順に沿って準備しただけですが、提訴を自分1人で行う場合には訴訟の準備・提訴・和解交渉・和解の全ての手続の手順や意味を理解しなければなりません。

司法書士や行政書士の力を借りる

そこで、提訴を自分1人で行うために考えられる方法として、証拠書類の準備や訴訟に必要な書類の準備を司法書士か行政書士に依頼することです。

つまり、B型肝炎訴訟で最も重要な書類の準備を司法書士か行政書士に依頼し、提訴した後の裁判所に対する対応は自分1人で行うという方法です。

弁護士に依頼するよりも司法書士か行政書士に依頼する方が費用は格段に安い筈だからです。

ただ、和解を勝ち取れなければ元も子もない訳ですから、提訴の最低条件である3つの要件は全て満たしている場合などに限定する必要があります。

母子感染や父子感染などの特殊なケースは、やはり、弁護士に依頼した方が無難だと考えられます。

おすすめB型肝炎訴訟弁護士ランキング

ベリーベスト法律事務所

弁護団に加盟している弁護士事務所ではありませんが、B型肝炎訴訟の実績は非常に多い事務所です。相談から調査、着手してもらうところまで無料で、スムーズに進めてもらうことができました。よくわからない場合には給付金診断チェックをしてもらい、まずは提訴できるのかどうかを調べてもらってください。

弁護士費用 実質負担・給付金額の10%+5万円

      2016/06/30

 - B型肝炎訴訟の全て

私が依頼した弁護士事務所
B型肝炎給付金無料診断中