B型肝炎の闘病記

1997年にB型肝炎急性増悪を初めて発症し2週間入院した私は、2005年に再びB型肝炎急性増悪を発症し2ヶ月間入院しました。

その後、急性肝炎から慢性肝炎に進んだことと、肝硬変の入口に差し掛かっていることを担当の肝臓専門医から告げられました。

本項では発症したB型肝炎との19年間の闘いについて記します。

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1回目の発症と2回目の発症

1997年にB型肝炎急性増悪を初めて発症し2週間入院した私は、抗ウィルス薬(核酸アナログ製剤)ゼフィックスの服用を義務付けられました。

ゼフィックスを毎日1錠服用することでウィルスの増殖を抑えることができるからです。

ゼフィックスはB型肝炎ウィルスを殺傷して完全に根絶することはできない薬ですが、ウィルスの増殖を抑えることは可能です。

それと共に、B型肝炎急性増悪から肝臓癌に一気に進行することもあるため、1回目の発症後3ヶ月に1度の割合でエコー検査を行いました。エコー検査によって肝臓に腫瘍ができていないかを監視するためでした。

しかし、私は2000年に重症筋無力症を発症し6ヶ月間の入院生活を余儀なくされました。一時は、手足の筋肉が働かなくなり車椅子の生活に陥りました。

その結果、重症筋無力症の治療に忙殺されB型肝炎に対する警戒心が低下したことは否めません。当時の私にとりB型肝炎よりも重症筋無力症を克服することが優先されたからです。

幸い重症筋無力症は6ヶ月間の入院治療の甲斐もあり、完治し社会復帰することができました。重症筋無力症の専門医である脳神経内科の助教授曰く「これほど劇的に回復した例は初めてです」とのことでした。

ただ、結果的に重症筋無力症の治療で用いられた大量のステロイド剤が、B型肝炎急性増悪の2回目の発症を誘引したと私は考えています。

つまり、私から見ると重症筋無力症の完治と引き換えに、B型肝炎急性増悪の2回目の発症があった様に思われてなりません。

重症筋無力症が完治した2002~2004年ごろの私は、仕事に没頭していました。特に、2005年に入り出張が多くなり忙しく全国を飛び回っていました。

そんな2005年の夏にB型肝炎急性増悪の2回目の発症がやって来ました。出張中に体調が良くなかった私は、出張後に会社を休み休養していました。

ところが、微熱と倦怠感が治らず、1997年の最初の発症の時の症状と同じことに気が付いたのです。そこで、直ぐに主治医の診察を受けたことろB型肝炎急性増悪の2回目の発症で、即刻、入院する様に指示されました。

当初、100~300程度で推移していたASTとALTは、入院数日後から一気に上昇し始めました。

1週間後には1,000を上回り2週間後には10,000~30,000に急上昇し、このままでは劇症肝炎に進行する恐れが出てきます。顔は黄疸で黄色くなり、尿は紅茶の様な色になったのを覚えています。

肝臓専門医の主治医は「肝臓の機能が急激に落ちているので補うために輸血が必要です」と言いましたので、輸血は嫌でしたが拒否することもできず輸血が始まりました。

ところが輸血が始まって数時間後に異変が起こりました。

私の体に蚊に刺された様な赤いジンマシンが無数にでき、少し息苦しく感じられ始めました。主治医は「輸血に対する拒否反応が出ていますので、これ以上、輸血を続けることはできません」と言い残し輸血は中断されました。

後で聞いた話ですが、この後、家内が主治医に呼ばれ「輸血が出来なければ劇症肝炎に進行する恐れがあります。念のため今晩、近親者を呼んで下さい」とのことでした。

その夜、慌てて両親と二人の娘と弟夫婦が駆けつけてくれました。ところが、皆が賭けつけた夜から私の体は輸血を受け付け、10,000~30,000だったASTとALTが下がり始めました。

深夜、皆が私を覗き込む中で私が目覚め「どうして皆が揃っているの?」と言ったのを覚えています。

乳幼児期に集団予防接種でB型肝炎に感染し、その後、約40年で発症した私ですが、最初の発症から8年後に死の淵まで追い詰められた訳です。

この様にB型肝炎は感染しても発症することが少なく、発症しても2週間程度で炎症が収まることが多い病気です。したがって、多くの未症候キャリアーの方はB型肝炎の感染者であることを忘れているかもしれません。

また、一度、B型肝炎急性増悪を発症した場合でも多くは2週間程度で炎症が収まりますので、時が経つとB型肝炎のことを忘れがちです。

しかしながら、B型肝炎と他の病気の最も大きな違いは、B型肝炎は長い時間を掛けて体を蝕んでいく病気であることです。また、私が経験した様に一度、牙をむくと荒れ狂う恐ろしい病気に豹変することもあるのです。

 

慢性肝炎と肝硬変は非可逆的(元にはもどらない)

前述の様に私はB型肝炎急性増悪を2回発症しました。

そして、2回目の発症の数ヶ月後に主治医から慢性肝炎に進んだことと、肝硬変の入口に差し掛かっていることを告げられました。一般的に慢性肝炎は6ヵ月以上肝臓に炎症が持続するか、持続していると思われる病態を意味します。

ただ、前述の急性肝炎の様な急激な炎症が慢性的に続く訳ではありません。前述の急性肝炎の様な急激な炎症が慢性的に続くと、直ぐに肝不全で死に至ります。つまり、慢性肝炎は穏やかな肝炎の状態が継続し、肝臓の細胞が長期間にわたってすこしづつ壊れていきます。

そして、次第に肝臓に線維が増加して硬くなり肝硬変へと進行していきます。この病気が悲惨なのは悪化の一途をたどる病気であることで、決して元にはもどらない非可逆的な病気であることです。

しかも、慢性肝炎から肝臓癌や肝硬変から肝臓癌へと進行していきます。わが国の慢性肝炎の90%がB型やC型の肝炎ウイル スの感染によるものと言われています。

したがって、特にB型肝炎ウィルスに感染したいることが判明した場合は、さらに精密な血液検査と肝臓専門医のアドバイスが不可欠です。

また、肝硬変はB型肝炎などが長い経過をたどって進行した結果、肝臓に線維化が起こり肝臓の正常な構造が寸断される病気です。

その結果、肝臓の表面は凹凸不整になり肝臓全体としては小さく硬くなってしまい、正常な肝臓の機能を果たせないばかりか腹部全体に血流異常が起こります。つまり、肝硬変は急性肝炎や慢性肝炎から長い経過をたどったあとの終末像であると言えます。

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      2016/07/31

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