B型肝炎ウィルス感染者数は全国に140万人

B型肝炎訴訟の感染者数は全国に140万人もいます。当サイトは、実際にB型肝炎訴訟の経験者がこれから訴訟をされる方に向けて「少しでも役に立てれば、という目的でスタートしました。

まずは、肝臓の機能と主な肝臓の病気、B型肝炎の現状について書いていきたいと思います。

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B型肝炎は痛みが出ない

B型肝炎は、肝臓の病気ですが、肝臓は神経がないため痛みがでません。長くなりますが、まずは肝臓の特徴と病気について書いてみます。

肝臓の特徴

健康な人ほど肝臓についてじっくり考える機会は少ないと思いますが、肝臓は心臓と並ぶ生命維持のための重要な臓器で私たちの体に欠かせない大きな3つの働きを担っています。

代謝・有害物資の分解・消化液をつくる

1つ目は「代謝」で食べ物からとった栄養素を体に有用な成分に変えたり貯蔵・供給したりする働きで、2つ目はアルコールや薬・有害物質などを分解して無毒化する働き、3つ目は腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液をつくる働きです。

ところが、同じ消化器系の胃や腸は食べ過ぎで胃が痛くなることもあれば下痢で腸が痛くなりゴロゴロ鳴ることもありますが、暴飲暴食しても肝臓が痛くなることはありません。

何故なら、肝臓には痛みなどを感じる神経がないためダメージを受けても肝臓そのものは自覚症状を現しません。

その結果、人々は肝臓に対して無関心になることが多く、特に、若い時は肝臓の力を過信してしまう人が多いのですが、中高年以上の年齢に達すると肝臓病で苦しむ人がだんだんと増えているのが現実です。

つまり、「沈黙の臓器」と言われる肝臓の病は長い時間を掛けて進行するため気付き難い反面、一旦肝臓病に侵されると100%完治することは難しいのが肝臓病の特徴なのです。

主な肝臓病

そして、主な肝臓病には肝機能障害・肝炎・肝硬変・肝臓癌がありますが、それらの病気も自覚症状がないままに進行するのが肝臓病の特徴です。

まず、肝機能障害は肥満やアルコールの飲み過ぎ・ストレスなどが原因で脂肪肝になる生活習慣病で、肝臓病の中では比較的軽く入口の病気と言えます。

多くの場合、生活習慣を改善することで肝機能を改善することができます。しかし、肝炎はアルコールの飲み過ぎによるアルコール性肝炎も存在しますが、肝炎の大部分はウイルス性肝炎で一度、ウイルスに侵されると元の健康な体には戻れない厄介な病気です。

また、肝硬変や肝臓癌は進行すると肝不全を引き起こす死に至る病気で、国内で肝臓がんに毎年新たにかかる人の数は約4万人で現在も年間35,000人近くが肝臓がんで命を落としており、その大部分はウイルス性肝炎が進行して肝臓癌になった患者です。

ウイルス性肝炎の種類と患者数

現在、ウイルス性肝炎にはA型・B型・C型・D型・E型・F型・G型・TT型が存在しますが患者数が桁違いに多いのはB型肝炎とC型肝炎です。

B型肝炎とC型肝炎の感染者数と患者数は厚生労働省健康局疾病対策課肝炎対策推進室の平成20年の資料によりますと、B型肝炎の感染者数(キャリアー)は約110万人~140万人(推定)で患者数は約7万人(推定・慢性肝炎約5万人/肝硬変・肝がん 約2万人)に上り、  C型肝炎の感染者数(キャリアー)は約190万人~230万人(推計)で患者数は約37万人(推定・慢性肝炎約28万人/肝硬変・肝がん 約9万人)とのことです。

感染者数 患者数
B型肝炎 約110万人~140万人 約7万人
C型肝炎 約190万人~230万人 約37万人

只、厚生労働省としては感染者数と患者数は少なく見積もりたい立場ですから、B型肝炎の感染者数(キャリアー)は約140万人以上で患者数は約7万人以上と考えた方が良いかもしれません。

また、感染者数と患者数に大きな開きがあるのは、例えば、B型肝炎ウイルスに感染した場合でも発症する人と発症しない人がいるためで、一般的にはB型肝炎ウイルスに感染した人の中でB型肝炎を発症する人の比率は10%以下と言われていますが、残りの90%の感染者をキャリアーと呼びキャリアーが数十年後に発症することもあります。

一度感染したB型肝炎ウイルスを100%駆逐するのは難しい

B型肝炎は非常に複雑な感染症で最初に感染と発病の仕組みを理解する必要があります。

何故なら、もともと、B型肝炎ウイルス自体に毒性があって肝炎を引き起こしている訳ではなく、B型肝炎ウイルスに感染した細胞を免疫機能が異物と判断することで攻撃し、免疫機能の攻撃により肝細胞に炎症が起こると考えられています。

そのため、免疫機能が未熟な乳幼児がB型肝炎ウイルスに感染してもウイルスを異物と認識することが難しく、また認識できても排除する能力が弱いためウイルスは肝細胞にすみつき感染した子供は無症候性キャリアとなります。

その後、思春期~30歳ごろになると免疫機能が発達しウイルスを体内から排除しようと肝細胞を攻撃し始めるため肝炎を発症します。

しかし、多くの場合は肝炎の症状も軽く肝障害が進行することは少ないのですが感染者の約10%の方が慢性肝炎に移行します。そして、慢性肝炎の10%~20%の患者が肝硬変・肝癌を発症すると言われています。

つまり、B型肝炎ウイルスに感染しても多くの場合は肝炎の症状も軽く肝障害が進行することも少ないので、感染や発症に気付かないで風邪を引いたくらいに思って過ぎてしまう人も多いのです。

しかしながら、B型肝炎感染者の10%程度はB型肝炎発症後、慢性肝炎に移行し、慢性肝炎患者の10%~20%が肝硬変・肝癌を発症すると考えられています。

そして、感染しても発症しなかった無症候性キャリアや発症しても慢性肝炎に移行しなかった患者の場合も、体内からB型肝炎ウイルスを100%駆逐するのは難しいのがこの病気の特徴なのです。稀な例ですが以下のような事例も報告されています。

免疫機能低下時にウイルスが増殖する例

B型肝炎ウイルスに幼児期に感染した人の90%程度の人は発症することがなく、通常、30歳や40歳の壮年期に発症することは、まずありませんが、B型肝炎ウイルスキャリアーの人が何かの要因で免疫機能が低下した時に潜んでいたB型肝炎ウイルスが活動を開始し増殖を始めることがあるとのことです。

また、通常の血液検査でB型肝炎ウイルスが全く検出されなくなり、B型肝炎に対する抗体ができた後に於いてもB型肝炎を発症することがあります。

非常に稀なケースですがB型肝炎ウイルスが肝細胞の核に潜んでいる場合に、血液検査でB型肝炎ウイルスが全く検出されずB型肝炎に対する抗体反応が確認される場合があるようです。

定期的な健康診断を受けていない人が多い現実

B型肝炎ウィルスへの感染は感染者の血液やその他の体液に接触することで感染すると考えられていますが、考えられる感染経路は以下の通りです。

産道からの母子感染

1つ目は母親が感染している場合に出産のときに産道において血液を介して赤ちゃんに感染するケースです。しかし、現在では母子感染防止策がとられており新たな母子感染はほとんど起きていません。

予防注射時や輸血時の感染

2つ目は予防接種での注射器の使いまわしや医療従事者の針刺し事故や血液の輸血に伴う感染のケースで、予防接種での注射器の使いまわしによるB型肝炎ウィルス感染については、後の項で詳しく述べていきます。

性交渉による感染

そして、3つ目は性交渉による感染で不特定多数の方と性交渉を持つことは、他の疾患も含めて非常に危険であると言えます。

しかしながら、3つ目のケースを除いて母子感染や乳幼児期の予防接種での注射器の使いまわしによる感染は、本人が知りえる状況にはありませんでした。

従って、血液検査を受けてB型肝炎ウィルスに感染しているか否かをチェックすることが重要ですが、会社で定期的に健康診断を受けているビジネスマンを除くと定期的な健康診断を受けていない人は意外に多いのです。

特に、自営業者の方や専業主婦・学生・フリーターの方などで定期的な健康診断を受けていない人は、一度、血液検査を受けてみることをお奨めします。

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      2016/05/07

 - B型肝炎の基礎知識

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